
- 学名:Melaleuca alternifolia
- 英語名:Tea tree
- フトモモ科
ティートリーはこんな人、こんな時にぴったり
- 溜まった疲れがなかなか取れないときに!⇒シャープな香りが頭や身体全体をすっきりさせる。
- 自分の本当の気持ちを隠してばかりいて、ストレスが溜まりやすい人に!⇒心を強くして自信をつけ、本当の気持ちに素直になる勇気をくれる。
- やることがたくさんあるのに、頭の中がぐちゃぐちゃになってなかなか取り組めないときに!⇒冷静さを取り戻して、一つ一つ取り組めるマインドができる。
- 感染症や、花粉症が流行りやすい季節に!⇒免疫系を強くする力は精油の中でナンバー1!うがいなどでも使える。病後も心身のバランスを取り戻すのに有効。
- ポコッと大きいニキビができやすい人に!⇒ニキビケアにもとてもよく効く。ラベンダーとブレンドして一緒に塗ると、治るのが早くなる。
- お子様やお年寄りにも!⇒安全性が高く、安心して使える
ティ―トリーってどんな香り?
薬のようにツンとした少し青い葉の香り。透き通っていて、力強さを感じる香りです。
ティートリーには免疫の力を高める効能があるのですが、「うーん、これは効きそう!」と思わず納得してしまうような感じ。
この力強い香りは心と体に活力を取り戻させてくれます。
ティートリーの植物としての特徴
ティートリーは、ティートリーレイクと呼ばれる水のきれいな湖のほとりでしか育たない植物です。オーストラリアの先住民であるアボリジニという民族の人々が、人の心や身体を守る木として大切に育てていたと言われています。
とても生命力が強くて、切っても2年後くらいには同じように伸びてきます。この強さが、精油になってからも人間の身体を感染症から守ってくれるのかもしれません。
ティートリーの精油はこの葉っぱの部分から取れます。葉っぱは植物にとって、光合成をして酸素と二酸化炭素を交換する、人間でいうと肺などの呼吸器と同じ役割。そのため、呼吸器系の不調や風邪などのときに良いのです。
心への効能
・心にゆとりと自信を
ゆとりを持って、どっしり構える強さを与えてくれます。ティートリーの免疫作用は身体だけではなく、心理的にも人を強くし、支えてくれます。
特に、周りの環境や意見に流されやすくて、本当の自分のやりたいことを見失ってしまっている人に有効な香りです。
心が繊細で感受性が豊かな人とかだと、周りからの「こうしなさい」「ああしあたら?」という意見を自分自身の価値観にのせてしまうときがあります。
それを続けていると本当の自分の気持ちを表すのもできなくなりますし、自分の気持ちがなんだったのかさえ分からなくなる。
そんな時に、ティートリーの鋭くて青々しい香りは、自分のきもちも価値観も信じる勇気をくれるのです。
・あれもこれもと焦る気持ちを整えて冷静に
頭の中で「これもやらなきゃ」「あれもやらなきゃ」と気ぜわしいのに、そう思うだけで疲れてしまってなかなか物事に取り組めない時にも、ティートリーはどっしりとした落ち着きと冷静さを取り戻させて物事に取り組みやすくしてくれます。
ティートリーの身体への効能
・あらゆる病原体に打ち勝つ免疫力をくれる
ティートリーの効能の中でも特に有名なのが抗菌の力と、免疫力を上げる力。風邪、インフルエンザ、膀胱炎、口内ヘルペス、水虫、ニキビなどなど、アロマを勉強してきてこんなにも色々な病状に役立つと教わった精油は他にはありません。
もちろん、薬ではないので、治療に使ったり完治させるものではありません。
ですが、補助的な役割としてヨーロッパなどでは病院で使われることもしばしば。病棟に薄ーくしたティートリーを香らせている病院などもあるのだとか。イギリスでアロマの勉強した方に話を聞いたことがあります。
・神経系を強くして、気力を取り戻させる
免疫力を上げるだけでなく、なんとなく身体が無気力でだるいとか、すぐ疲れるとか、疲れがたまっているなぁと感じるときにも役立ちます。
特に、病後で体がふだん通りになる前の、回復しようとしているとき。病気の間薬などを飲んでいたら、薬をやめても2~3日は身体が疲れやすかったり、なんとなく本調子じゃなく無気力なときありませんか?ああいうときに、レモンと一緒にティートリーを使うと、ちょっとツンとする緑色の香りが身体も頭もスッキリとさせてくれます。
・ポツッとできた大人ニキビに
私が一番日常的に効果を実感しているのはコレです。もっぱら最近はニキビが全然できないようになってきたので使わないのですが…、一年くらい前まではちょいちょいお世話になっていました。
その使い方はというと、ポツッと大きな芯の固いニキビができると、綿棒やコットンにティートリーを垂らしてぬりぬり。希釈しなかったので、完璧に原液のままで直塗りしていました。
これをやって、次の日にはニキビがなくなるなんてことはないのですが、それよりひどくなることは無かったし、何もケアしてないときと比べて治りが全然早かったんですよね。
精油は基本的には肌に薄めず直塗りすることはダメなのですが、ラベンダーとティートリーは安全性が高いことから直塗りする人も居ます。私も精油のケアに慣れてからは、ちょいちょい原液で使っていました。
ですがやはり、アロマを使い始めて間もない方や、敏感肌の方は原液での直塗りはやめた方がいいと思います。
もし試してみたい方は、狭い範囲に塗布する&肌の調子を見ながら少しずつ行ってくださいね。少しでも痛み、かゆみ、ニキビが悪化したっぽい!とか感じたら、すぐに使用を中止して、病院に行ってください。
おすすめ活用法
・風邪が流行る時期である冬には、ティートリーボディーソープ&ティートリーマスク。
ティートリーと言えばやっぱり、免疫力を上げる力を期待してしまう私。特に風邪が流行る冬にはティートリーを使い倒します。
1個目はティートリーボディーソープ。やり方はいたってシンプルで、無香料のボディーソープ(80mlぐらいのもの)を買って来て、ティートリー4滴とラベンダー4滴を垂らしてよく振って混ぜて使うだけ。優しい香りで眠りにも入りやすくなります。
2個目はティートリーマスク。通勤などで電車に乗る時に付けるマスクの外側(唇に付かない方)にティートリーを1滴、レモンを1滴垂らして毎日つけています。もし香りが濃すぎて辛いと感じる方は、ティートリーとレモンでアロマスプレーを作っても◎
ー アロマスプレー作り方 ー
*材料*
精製水、無水エタノール(どちらも薬局で買えます)、ティートリー精油、レモン精油、スプレー容器30ml以上のもの(100均で買えます)
*作り方(50mlの場合)*
- スプレー容器に無水エタノールを5ml入れる
- そこに、ティートリー精油3滴とレモン精油2滴を加えて、蓋をしてよく振る
- あとは容器いっぱいになるまで精製水を入れ、蓋をしてよく振る
このスプレーをマスクの外側(唇が付かない方)に3回ほどスプレーしてつけるだけ。
このアロマボディソープ&アロママスクをする前は毎年冬の間に2回ぐらいは熱を出していたのが、始めてからは1回あるかないかぐらいになりました。インフルエンザも毎年1回はかかってたんですけど、ここ2~3年は1回もかかってないですね。これの効果かは定かではないですが…風邪をひきにくくなった体感は確かにあります。
使うときの注意事項
・妊娠初期は使わないでください
・肌に使うときは、敏感肌の人は必ずパッチテストをしてから使ってください
おわりに
ティートリーは天然の抗生物質とも言われるほど菌と戦う力が強いで、しかも安全性も高くて色んな年代の方が安心して使える精油です。
アロマセラピーで癒されながら自然に免疫力が上がって風邪をひきにくくなったり、ニキビができたときにケアに使える、一石二鳥にも三鳥にもなっちゃうティートリー。