にーはお!今日から中国に関することも、少しずつ書いていこうかなと思っています。
通訳の仕事をしていると、たくさんの、中国語を勉強してきた(している)日本人に出会います。
中国語と日本語という、2つの言語をやりくりしながら働いてることに変わりはないのに、中国語を覚えた境遇も、喋りや、読み、書きなど、得意なことも全く違う。
そんなたくさんの人と関わってきた中で、私自身、私の中国語能力の強みは発音だと思っています。
私は、ハーフでもない純粋な日本人ですが、中国のお客様と話していると、名前がバレるまで日本人と気付かれないことがほとんどです。
そんな私が、大学で発音指導をしたり、日本の人が話す中国語をたっくさん聞いてきた中で、
このポイントができてればもっと通じやすくなるのに!
と思ってきた5つのポイントを書いてみたいと思います。
中国語の発音は、練習がとにかく必要
今まで出会った中で、純粋な日本人で中国語の発音が上手い友達は、全員、習い始めの頃に発音の練習を欠かさなかったと言っている人でした。
英語だと、いろんな国で使われていて、みんなネイティヴではない人の発音にある程度慣れていますよね。逆に言えば、発音があいまいでも通じてしまう部分がありますよね。
でも、中国語の場合は声調があったり、日本語にはない音や、舌の特殊な使い方があるので、曖昧な発音だと結構伝わらないものです。
では、どうやって練習すればいいのでしょうか?
曖昧になりやすいポイントと、それを治すコツを含めて解説します。
四声の中の、第4声はアクセントをつけるつもりで発音する
第4声は、簡単そうに見えて、意外に出しにくそうに出している人が多いなぁという印象です。
四声を習った時、だいたいの場合、第4声は上から下に向かって急激に音程を下げる⤵️と習います。
ですが、日本語にはこうやって急激に音を下げる発音が多くありません。今パッと思いつくものでも、「あぁ、なるほどね」の 『あぁ』ぐらいです。
なので、意外に発音慣れしてないんですよね。
それを解決するコツが1つあります。
上から下に落ちる音ではなく、アクセントをつけると思って発音すると、出しやすいのです。
試しに、「あぁ、なるほどね」の『あぁ』もアクセントをつけてみてください。音程の高低がハッキリしませんか?
数字の4『Sì』も、意識してアクセントをつけるように鋭く強く発音すると、断然に通じやすくなります。
第3声は自分で思っているよりも低めに声を出す。
中国の友達と話しているときや、中国の街中で人々の会話を聞いてると、第3声をかなり低く発音しているなということがわかります。
でも、日本の人が話している日本語を聞くと、第3声の音程が少し高めというか、浅めというか、あまり低くなってない人が多い気がします。
2声との差をハッキリさせるために、第3声を自分で思うよりも大げさに低い音程で出す方が伝わりやすいです。
コツは、喉をめいっぱい開いて、ちょっと低すぎかな?というぐらいの音を出すこと。
皆さん、「呪怨」という映画みたことありますか? あの中に何度もでてくる「ア“ァァァァ」っていうめっちゃ怖い幽霊の声ぐらい低いのを意識してもいいぐらいです。(ちょっと大げさかな。(笑))
iと、uの発音の差をしっかり付ける。
例えば、「si」と「su」の発音だと、日本の人はどちらも日本語の『す』の発音になりがち。
2つの発音は、どっちも日本語の「す」に似てはいるのですが、実はどちらも全く違う音です。
発音指導をしていたときも、皆さん意識をしてることはわかるのですが、出来てないことが多かったです。
iはしっかり横に口を開いて、日本語の「いの口」のままで発音し、uはしっかり唇をすぼめて日本語の「うの口」のままで発音する練習をしてください。
(※例えば、siとsuなら、「いの口」のまま「す」を発音するとsiに、「うの口」を大げさに尖らすくらいすぼめて「す」を発音すると、きれいなsuの発音になります。)
大きな難関 「反り舌音」
出来てるつもりな人が多いと1番感じる点。でも、これができると一気に伝わりやすくなります。
発音の仕方のコツを「shu」の音で解説すると、舌は、上顎の真ん中に付けるイメージで反ります。その反った状態をキープしたまま、日本語の「しゅ」を発音します。
これは練習あるのみです。反り舌音は、中国語を習いたての頃は、必ず1日に一回は練習した方が上達は早くなります。
「chu」であれば、反り舌で「ちゅ」の発音を、「shou」ならば反り舌で「しょう」の発音をするなど、バリエーションを付けながら色々練習してください。
eの発音
eの発音は、私も勉強を始めた頃に一番できなかった発音です。
とても微妙な音で、日本語の「う」と「え」の中間みたいな感じです。日本人は、「う」になってしまっている人が多いかな。
日本語の「えの口」を作ってそれをキープしたまま「う」の発音をすると、きれいに出ます。最初の頃は、「えの口」を作ってキープするところからゆっくり慎重に練習してください。
おわりに
この5点が出来るようになったときから、すらすらと通じやすくなった記憶があります。
変な発音は癖になってしまうとなかなか治りません。なので、くどいようですが、最初の頃の発音練習はとにかく大事!毎日5分でも、1分でもいいので、必ず行うことをおすすめします。
中国語のなかなか伝わらないと悩む方の参考になると嬉しいです。