こんにちは、ちぃころです。
高級品、爆買い!なイメージ?
赤が好きだなーってイメージ?
はたまた、大きな声で話して元気だなーとか?
近年、日本に来る中国からの旅行客も増えまして、日本のニュースでも取り上げられることが多くなってきましたね。
ただ、ちょっと疑問に思うのは、中国の街中で起きた珍事件とかネガティブ系の報道が多くないかな?という点です。
最近見た中では、
- 人が(無理やり通ろうとして)せまい路地とか壁のすき間に挟まって救助隊が出動した話とか・・
- 交通事故が起きて大ゲンカが勃発して周りも巻き込んで何時間もけんかしたりとか・・
- いきなり床が抜けて誰かが落ちましたとか・・
確かに真実ではあるのですが、そういうニュースを面白おかしく報道するものがどう見ても多いのです。
そういう報道が多いと、日本の人から見た中国の人たちへのイメージが偏るのもまた事実。実際、周りの中国に行ったことのない友達や同僚たちのイメージはネガティブなものが多いです。
でも当然、テレビの中のイメージと街中の中国の人たちは全然違います。
私は中高生のときに中国に住んだことがありまして、合計で6年間、人生の約4分の一を中国で過ごしました。
そのときは大変なこともありつつも、日本に居たら分からなかったなーってことをいっぱい見れました。
その中でも今思い出して印象に残ってるのが、実際に出会った中国の人たちの可愛いところ。素敵なところ。面白いところ。素晴らしいところ。
私の体験の中で残っている思い出は、そういうところが多いです。
今回はそんな、日本であんまり報道されない中国のことをお話しさせてください。
人懐っこい
”日本にはなくて中国でよくあったこと”のベスト1位に入るぐらい、よくあったことなんですが、
街中でよく人に話しかけられる!!
女の子やおばちゃんに
とか。よーくありました。
当時は日本に行くには制限があって、誰でも行ける感じではなかったので日本の服が珍しかったんだと思うのですが。
それとか、学校帰りに制服のスカートの丈短くして歩いてたら、おばちゃんに
ってよく怒られましたね。
中国ではとにかく体を冷やすことは一番の毒だ!みたいな風習があって、当時はマックやケンタッキーのオレンジジュースが、あっつあつで出てきたりしてたぐらいでした。
(たぶん今はもうそんなことないです)
だから、冬に膝上から素足を出してるなんてとんでもない!叱らなくては!と思ったのでしょうね。
でもいくら風習と言えど、見ず知らずの外人である私たちに足冷やすなって心配してくれるとか、今思えばおばちゃんたち優しかったなーーって思います。
あとは、上海の街中で自転車で走ってたら、若い兄ちゃんが横にピッタリ並走してきて
っていうのもありましたね。
車も自転車もバンバン行き来してる道で、
そんなに近く並走してきたら危ないいぃぃぃ!
ってぐらい近くを走られたんですけど、あまりにも笑顔で話しかけてくるので邪険にもできず。
そのまま数分、一緒にサイクリングしました。
身内にたいするおもてなしが全力
外の人にとか、お客さんとかにはね、おもてなししてくれません。
当時はレジでもお釣りは投げるように返されるし、お店に行って、店員さんに商品について質問しても「わかんなーい」みたいな接客されることもたくさんあったんです。
当時、中国の路面店は大体が値切っても良い文化だったので、よく価格交渉もしていました。
その価格交渉が楽しくて調子に乗って半額ぐらいに値切ってたら、お店のおばちゃんブチギレちゃって
半泣きで「もう来るな!!」って言われたりとかね。 一応、私お客なんだけど。(笑)
外国人だし、高い値段で売れる!と思ってたのにその計画が崩れたからでしょうね。ごめんね、おばちゃん。(笑)
ま、という感じで。おもてなしとかはないですが、サバサバ系なので、受ける側もとても楽な接客でした。
ただ、いったん身内同然と思った友達とかは大事にします。
家に招待したり、中国の色んなとこに連れて行ってくれてお金も何もかも全部出してくれてしまう。
安くなるからといって、信頼できるところから品質の良いフルーツを取り寄せてくれたり(めちゃめちゃ美味)
おすすめのものがあったら買って来て教えてくれたり。
良いものは教えたい。美味しいものは一緒に食べたい。楽しいところには連れていきたい。
してあげれること全部してくれようっていう感じがすごい人が多かったです。
身内ぐらい親しくなった人限定ですけどね。
自己主張がどんどんできる
気になることや、自分の要求は通る通らないに関わらずとりあえず言う。自己主張する。それが当たり前。
そういう空気がありました。
例えば…
私の母は現地に住み始めたばかりの頃全く中国語が話せなかったので、中国語の家庭教師をお願いしてたんですね。
そのとき、その先生を紹介してくれた仲介業者の人が
「先生と合わなかったら遠慮なく先生変えてくださいねー。気になる点があったらどんどん言ってください。お金払って頂いているので当然なので。中国ではそういうのは遠慮しないのが普通です」
って言われました。
私の家はたまたまラッキーで先生との相性も良く、変える必要はなかったですが、同じく中国語の家庭教師を頼んでいた友達の話では、「なんとなく合わなくて変えてもらったー」とかよく聞きました。
日本だと、多くの場合は基本的にお金を払って何かサービスを受ける場合はまず相手から提供されるものをそのまま受け入れて、何か気にいらないことがあると「クレーム」という形で意思表示をしますよね。
そこで、相手企業からの手厚い謝罪を受けたりする。
中国は、お金を払った以上「こーしてほしい、あーしてほしい」をどんどん最初から言っていきます。クレームという形ではなく、ごく自然に。
それに相手企業も慣れているから手厚い(過度な)謝罪とかもなく「わかりました」って要求を通してくれることもあれば、
できないものであれば、「できません」って言ってきます。
それは交渉なので、相手もこっちも過度に遠慮をしたり低姿勢になることもありません。
逆にあとからクレームという形で言ったりすると、「そんなこと言ってなかったじゃないですか。思ったときに言ってくれれば良かったのに。」って言われてしまうこともあります。
「どんどん主張するのが普通だよ」っていう空気があったし相手もそれを過度に怖がらないので、自己主張がしやすかったです。
おじいちゃんおばあちゃんに優しい。
中国の路面バス、ほんっっとによく揺れるんですよ。
揺れるというか…信号とかで止まる時、常に急停車してる感覚というか… まぁつまり運転が荒いというか…(笑)
立ってるなら何かにつかまってないと確実にやばいですし、座ってても前の座席につかまってないと椅子から滑り落ちそうになるぐらいで。
私も中国のバスに慣れてないときに、必死に手すりに捕まりながらグラングランしながら乗ってたら
「あなた日本人でしょ?慣れてないと危ないから、座りなよ。」と、席を譲ってもらったことが何度もあります。
あのときの皆さんありがとうございます…
そんなスーパー運転荒らい中国のバスは、もちろんお年寄りも利用しています。
私が最初に中国でバスを利用したときも、何駅かめで足の悪そうなおばあちゃんが乗ってきました。
と思った次の瞬間…!
奥の方の座席に座っていた10代後半ぐらいの少年がすっと立ち上がり、速足でおばあちゃんの方に駆け寄って一言声をかけ、席の方を指さしました。
おばあちゃんが乗ってきたことに気付いた瞬間、自分の席を譲りに行ったんです。
おばあちゃんはその少年に「ありがとう、ありがとう」と何度もお礼を言っていましたが、その少年はちょっと片手を上げておばあちゃんのお礼に答えるのみ。
席を譲ることは、彼にとって本当に当然でごくごく自然なことのようにスマートなその光景に、本当にびっくりしました。
と、思った私でしたが、それはどうやらその少年に限ったことではなかったようで、
その後もバスを利用するたびに必ずと言っていいほど、若い人たちがお年寄りに席を譲っているのを目にしました。
しかもみんな、お礼を言われても何故かポーカーフェイス。(笑)
ちょっとは笑ったりしてあげてよーって思うぐらい、まぁポーカーフェイス。
あの ”席を譲るのは当然” という雰囲気はすごいなぁと思いましたし、それだけ普通のことなのだなと。
中国人の友達にその話をしたら普通な顔で
「まぁバス揺れるからねぇ。(お年寄りは)危ないじゃん?」
と。
カッコよすぎだよ!
人の温かみはずーーっと心に残る
今思い返してみると、優しい人が多かったなーって印象なんです。優しくて、明るくて、元気な人が多かったなぁと。
私は反日デモとかがちょうど盛り上がってるときに上海に移住したので、もっと嫌がらせとか受けるんじゃないかなーって身構えてたぐらいでした。
もちろん、100%嫌なことにあわなかったわけではありません。でも、それよりも優しく手を差し伸べてもらった記憶の方がはるかに多いです。
日本人だと分かると色々なことを教えてくれましたし、困ったときに助けてくれる人もいっぱいいて。
私が中国で楽しく幸せに過ごせたのもその方たちのお陰でした。
そういう温かい思い出やもらった気持ちは帰国後何年経っても消えません。今も多くの方の顔が思い浮かびます。
その人たちに恩返しすることはもう難しいから、今日本で出会う中国の人に少しずつ返していけたら。
こう思えているのもその人たちのお陰です^^